免疫学者である順天堂大学医学部教授の奥村康氏によると、たとえばこんな例がある。
「硬直性脊髄炎という、脊髄の骨と骨のあいだに炎症を起こしやすい病気があるが、この患者のHLAを調べるとB"というタイプが90パーセントを占めている。
このタイプではウイルスなどに対する反応性が異常に高い。
どうやら免疫反応性が高すぎることから、間違って自分の身体まで攻撃してしまうリンパ球が出てきやすい。
その結果として、免疫反応を主体とする炎症が起こるのではないかと想定されているのです」。
おそらく同様のメカニズムから、あるHLAタイプの人は花粉症になりやすく、またあるタイプの人はダニ・アレルギーになりやすい、といった傾向が明らかになってきた。
HLAタイピングが進んできたいまでは、リウマチや甲状腺炎といった免疫関連の病気とHLAタイプとの関係が統計的に明らかになっている。
一部の人たちには相変わらず「血液型別性格判断」がもてはやされ、科学的な根拠が示されないままに、A型の人はどうでO型の人はこうでといった話が盛んに行われている。
ところがいまや医学の世界では、″白血球の血液型″を使った科学的な研究が着実に進んでいるのである。
DNAは自身の進化を語る考古学の分野でも、DNAパターンの見くらべによって人類や人ここでは、つい最近に行われた植物のクリ(栗)のDNA鑑定によって、ある時代のイメージが変わった例を紹介しよう。
さんないまるやま一目森市にある三内丸山遺跡は、縄文時代の大集落の遺跡として知られている。
ここから出土した約5千年前のものとされる多数のクリの実や花粉からDNAを抽出、分析していたのは静岡大学農学部の佐藤洋一郎助教授のグループである。
青森県教育委員会の依頼による調査で、研究のポイントはクリの実の集められかた、つまり野生の木から拾い集められたものなのか栽培木から採られたものなのかを見分けることであった。
そのような鑑定がなぜDNA分析によってできるのだろうか。
これまでも紹介してきたように、ヒトや動物といった生物では遺伝的な関連が強ければ強いほど、DNAの配列は似ているからDNA指紋も似てくる。
遺伝的な関係が遠くなるほど、DNA指紋のパターンは異なってくる。
クリの木でいえば、1つの木に咲いている花の花粉細胞は同じDNAパターンを示すし、実も自家受粉なら同じパターンである。
そしてこの実を種子として新たに木を育てれば、やはりその実や花粉はよく似たDNAパターンを示すだろう。
以前は貸切バスと呼ばれ、貸切バスしか利用することができませんでした。
これらの高速バスの不安感を取り除くためにも、高速バスの安心系ポイントも重要です。